もしかしたらED(勃起不全)と分かっていても、何もせずにそのまま放置している男性も存在します。EDは早急に治療しなければ治療に時間がかかってしまう病気です。EDは原因によって治療法が異なる場合もあるため、様々な原因についてこのサイトで理解して対処しましょう。

【目次】

普段飲んでいる薬が原因の薬剤性EDとは

EDの中には服用している薬剤が原因で起きる、薬剤性EDと呼ばれるタイプもあります。
精神安定剤や抗うつ薬、睡眠薬、向精神病薬、高血圧治療薬である降圧剤などを長期間服用している場合にリスクが高くなります。

この中でも、EDの人が服用しているケースが多いのが、高血圧治療薬として広く使われている降圧剤です。
降圧剤にはいろいろな種類がありますが、利尿剤やβ遮断剤と呼ばれている種類の降圧剤で薬剤性EDを引き起こすケースが多い傾向があります。

降圧剤が薬剤性EDを引き起こすのはどうしてなのか、その細かなメカニズムまでは分かっていません。
しかし、EDは言うなれば陰茎海綿体内の動脈硬化なので、陰茎海綿体内の動脈が動脈硬化になっている状態で血圧を下げると、性器への血流が低下するためではないかと、考えられています。
だからと言って降圧剤を減らすと動脈硬化が進行する原因となって、EDが悪化する可能性も高いです。
しかし、降圧剤が原因で起きる薬剤性EDには、ED治療薬であるPDE5阻害薬が比較的よく効きます。

抗うつ薬の中も薬剤性EDを引き起こすことがあります。
特に三環系やSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる種類で、報告されています。
セロトニン濃度が増加して、トパミンやアドレナリン系の神経を抑制するので、性機能が低下すると考えられます。
また、セロトニンが増えると感覚が低下してオーガニズムが遅延したり、射精の遅延に繋がるのです。

抗うつ剤の中では、NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)と呼ばれる種類が比較的、薬剤性EDの副作用は少ないです。
抗うつ薬による薬剤性EDの場合も、PED5阻害薬が有効です。

薬が原因なのかどうかは、素人が判断できるものではありません。
時には、専門医でさえも難しい場合もあります。自己判断で服薬を止めたりしないでください。

薬剤性EDは医師に相談するのがいい

「もしかしたら薬剤性のEDなのかな」と思った時は、お薬手帳を持って泌尿器科の医師にご相談ください。
できれば、性機能障害が専門の医師や泌尿器科医に相談するのがベターです。
お住いの地域の性機能障害の専門医は、日本性機能学会のホームページの中の専門医一覧から検索することができます。

薬剤性EDだとわかったらその治療の為には、今まで飲んでいた薬は服用をやめなければならないのでしょうか。
うつ病の人が抗うつ薬を飲むのを止めたら、うつ病が悪化してそれがEDの原因となることもあるし、薬を止めることには不安も大きいでしょう。
睡眠薬の服用を止めるのも、何かと不安が付きまとうと思います。

抗うつ薬にはいろいろな種類があるので、種類を変更すれば大丈夫です。
また今まで通り抗うつ薬を服用しながら、PDE阻害薬を服用してEDの治療をすることも可能でしょう。
抗うつ薬が原因の場合には、PDE阻害薬が比較的よく効きます。

降圧剤が原因の場合も、降圧剤の種類を変更すれば大丈夫なことが多いです。
降圧剤には利尿薬やβ遮断薬以外にも、カルシウム拮抗薬やARB(アンジオテンシン?受容体遮断薬)やACE(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)といった種類もあります。

今現在服用している薬剤が、EDを引き起こしているのかどうかは、専門医が丁寧に診察をしないとわからないことも少なくありません。
また、実際に薬を変更して症状が改善されるかどうかを様子を見ないと判断できないことが多いです。
決して自己判断で服用中の薬を勝手に止めたり、量を減らしたり、調子の悪い時だけの服用にしたりといったことはしないでください。
自己判断で薬の用法や用量を変えると、思いもよらぬ事態に陥ることもあります。

薬剤性EDを疑った場合は、一人で悩んだり自己判断で薬の量を調整したりしないで、医師に相談してください。

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